新聞社が存続するために乗り越えねばならない壁!



新聞社といえば少し前なら超安定した優良企業であり、誰もが入社したいと願うマスコミ業界の雄であった。(今でも入社したいというチョット時代感覚が鈍い人もいるようであるが・・・)

しかし、そんな新聞社が会社の存続をかけて試行錯誤しなければならない時代がやってきた!

なぜなら、紙の新聞の購読数・購読率は年々左肩下がりだから!



実は私も紙の新聞は読まない派(そんな派閥があるか知らないが・・・)なのだが、ぶっちゃけ、新聞は無くとも十二分に必要な情報収集が出来るし、全くと言っていいほど困らない。

例えば、スマホアプリのSmartNEWSなどを活用すれは、それぞれのジャンルごとに最新ニュースが一覧で読めて、とっても重宝なのである。

さらにGunosyなどのキュレーション・サービスを使えば、自分の興味のあるニュースや話題のブログ投稿などを厳選して送信してくれて、更に便利なのだ!

これらがあれば、紙の新聞など必要はないと思う!

そんな中、一度は経営に行き詰まり、廃刊になった新聞が復刊するというとても興味深いニュースを発見した!

地域紙は再生可能か。常陽新聞「復刊」の成算 | 週刊東洋経済 | 東洋経済オンライン | 新世代リーダーのためのビジネスサイト

廃刊から見事に復刊を果たしたのは、2013年8月末に廃刊したものの、この2月から復刊を遂げた「常陽新聞」だ。

常陽新聞には“救世主”が現れたのだ。復刊に乗り出したユナイテッドベンチャーズの楜澤悟社長は、「地元密着メディアは十分に成り立つ。1年以上かかるとは思うが、まず発行部数1万部を目指していきたい」と意気込む。

常陽新聞の復刊は、単に旧経営陣がもう一度再起をかけて挑戦するのではなく、ユナイテッドバンチャーズの支援を受けて復刊する。

なんと素敵なことでしょう!

このようなプロセスを通じてでないと既存の新聞社は、本当の経営体質改善、新時代への対応ができないんじゃないかと思う。

なぜなら、みんな新聞は全部とは言わないが、紙での配達形式ではなく、電子化してKindleなり、iPad、スマホに配信したほうがいいと思っている。

しかし、わかっていても出来ないのである。
新聞の電子化を強力に推進するには、次の2つの大きな問題を解決せねばならないからである。

1.輪転機などの大型印刷設備とそれに関わる生産性の低い雇用を切らねばならない。


新聞各社は毎日、数万部~数千万部の新聞を印刷し、実際に各新聞販売店に届けるまでに大きな設備とたくさんの輸送体制・雇用を抱えています。
これらは、あまり付加価値生産性の高い仕事とは思えませんがとてもたくさんの人が関わっています。わかんないけど、記者の数よりこういう仕事に従事している人のほうが多いんじゃないでしょうか?新聞を紙から電子化してしまったらこういう人ははっきり言っていらない。余剰人員なんですよねぇ~!
しかし、このような人たちをズバッと切ることはできないんですよね~!

2.新聞販売店も無用の長物となる。


新聞を紙という形態で配達しているときはとても素晴らしいネットワークであった新聞販売店。しかし電子化されPCやケータイ端末に配信されるとなるとこのような組織は無用の長物と化す。
しかし、今まで様々な形でお世話になった新聞販売店さんを簡単に切ることなんて出来ませんよね~。やったら鬼です(^^)

だから、新聞社が思い切り経営の舵を電子化に切ることが出来ないだと思う!
しかし、一度廃刊しちゃった常陽新聞なら出来ますね!このような大変な決断が・・・!

事実、東洋経済オンラインの記事でも以下のように伝えています!

かつて自社保有していた輪転機は使用せず、毎日新聞社への委託印刷に切り替えた。また、それまではすべての全国紙販売店と契約し、それぞれの販売店が個宅へと配達していたが、契約先を毎日新聞のみとした。これにより、刷り上った新聞を自社で輸送する業務もなくなった。毎日新聞が自社便に載せて東京の印刷所から各毎日新聞販売店へ運べば済んでしまうためだ。
輪転機の廃止、輸送の外部化によりコストを大幅に圧縮。スタッフは取材、編集作業、割付けなどに専念できるようになった。
タブレットやスマートフォンで読める「電子版」の提供も始めた。それでも、価格は従来の月間2000円強に据え置く。

と書いてある!
コストが下がり、電子版の充実が図られる!きっと常陽新聞は伸びていくでしょうし、収益性も向上するのではないかと期待しています!そして、世の中の多くのローカル新聞社がこのようになってくれたらいいのになぁ~と思ってしまいます。


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