米で電子雑誌の売れ行き伸び悩み

米で電子雑誌の売れ行き伸び悩み【湯川】 : TechWave
という記事より

そうそう、今年は間違えなく電子書籍・電子雑誌に大変革が起こる年であろうと思ってはいたが・・・・・

米Silicon Alley Insiderがまとめたグラフによると、Wired、GQ、Vanity Fair、Glamourなどの人気雑誌のiPad向け電子版の販売冊数が伸び悩んでいる。iPad自体の売れ行きが順調なことを考えると、電子雑誌の売れ行きも右肩上がりになってもいいはず。

日本よりも著作権の問題も少なく、規格の問題も少なく、iPadなどの端末も普及している米国で右肩上がりになっていないなんて!
っていうよりも右肩下がりじゃん(^_^;)

で、

なぜ売れ行きが伸び悩んでいるのだろう。Silicon Alley Insiderは、AppleのAppStoreでゲームアプリなどと一緒に並んだ際に電子雑誌に割高感が出ているのでは、と分析している。

それも、一理ある。
でも、最も抜本的な理由は、次の2点。

1.電子書籍と電子雑誌がブログやウェブサイトと差別化出来ていない。
2.プロのライターや編集者と素人のブロガーや個人の意見を発信するCGMとの情報のクオリティーの差がない。

わざわざ、高い金だして、電子雑誌買わなくたって、大して変わらない情報がウェブサイト上でワンサカ溢れてるんだから・・・・

反面、一足先に電子化された音楽やアプリ(iPhone AppliやAndroid Appli)は、素人がいくら詩書いて作曲したって、プロのアーティストにはかなわない。アプリケーションにいたってはほとんどの人が作成すらできない。

つまり、音楽やアプリはCDショップやソフト売り場に並ぶリアルな商品(アトム)からオンライン上にあるダウンロード(ビット)販売に変わりつつあり大いに売れているが、書籍や雑誌はアトム(形のある本)であろうとビット(デジタルコンテンツ)であろうと、ブロガーやウェブコンテンツとの競争に負けて市場が縮小しているんだと思う。

そう、書籍や雑誌、もっというと新聞もそうなんだが、アナログかデジタルかが問題ではなく、その商品カテゴリー自体の存在意義が問われているのではなかろうか?


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