ITによる経営の効率化は是か非か

最近、友人とのたわいもない会話の中から、ひどく考えさせられることがあった!

実は、弊社は中小企業の皆さんにIT技術導入によるマーケティングの最適化と経営の合理化を提案してきました。私は中小企業にとって、IT技術の有効活用は必要不可欠ですこぶる効果的だと思っていますが、そこには盲点もあるのかもと・・・・。

その友人はこう言う!

この時代、なんでも揃うけど…一人一人が人として尊重されていない時代のような気がしてます(>_<)

そーなんだよね~
ITを活用してマーケティングの最適化を図るって、ひょっとしたら最大公約数に対して最適化することで一人ひとりをクローズアップして個別に対応することではないのかもしれません。

私はよく、個人商店とコンビニを例にマーケティングの功罪を説明するときにこんな事例を申し上げる。

コンビニのPOSシステムはとても素晴らしいが、私の行きつけだった自宅から近いサークルKも私を個としては識別してくれなかった。そう、ほぼ毎日通っていたにもかかわらず!

実は以前こんな事がありました。

私はそのサークルKに毎朝行って、決まって買うのはタバコ(ロングピース)と暖かいサントリーBOSS BLACK(時々贅沢微糖)。そこに雑誌(週刊アスキーやモーニング)やパン・サンドイッチ、ハッピーターン等のお菓子がつく!単価で言うと1,000円前後だろうか!

はじめの頃は、暖かい缶コーヒーの棚に2列であったBOSSのBLACK!ある時、1列になった。時を同じくしてUCCのBLACKが幅を効かせはじめたのだ!しかし、私の口にはUCCのブラックはあわない。

そのとき、これはひょっとして・・・・・このままBOSSのBLACKがなくなるのではないかと危機感を覚えたのも事実だ!

しかし、私はほぼ毎日通う常連客!しかも、珈琲だけではなくタバコや雑誌、パンや菓子類で1,000円を確実に消費するまあまあの客である。当然、オーナーとも世間話をする間柄であるから、さすがになくなることはあるまいと高を括っていた!しかし、ある日突然、陳列棚からBOSSのBLACKが消えたのだ・・・(T_T)

そして、残念ながら私は近くのセブンイレブンにお店をチェンジしたのである。

どうして、こんな事になってしまうのだろうか?
それは、きっと商品の発注を決めるとき、POSデータの数字ばっかり見つめて、来店してくれる顧客の顔や心を見ていないからではなかろうか?

ひょっとして、そのお店がPOSシステムを導入していない昔ながらの個人商店だったら・・・
店主が、たった1本だけでもBOSSのBLACKを温めておいてくれたんじゃなかろうか?あんたいつも来てくれてBOSS買う人だよね~って・・・・・・

そしたら、大切な常連客を失うこともなかったはず(^_^;)


確かにITは合理的である。経営効率が上がり利益は得られやすい。
しかし、反面みんなそんな発想で、机の上で数字をこねくり回して立てた戦略に心は宿らないし、そこに盲点が生ずる!

ITの導入は中小企業の業績向上に必ず役立つけれど、あわせて心のふれあいマーケティングもわすれてはならないと声を大にして言いたい。

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