激動のIT革命10年で学んだ人、学ばなかった人
日経のIT+PLUSに、もとドコモの夏野さんの痛快なコメントがありました。
日本は、この10年間で何かを学んだ人とまったく学んでない人に、あるいは学習した会社・組織と学習していない会社・組織に完全に分かれた気がする。この10年間で、経済と社会は全く異なるステージに完全移行したと思う。
IT革命が私たちにもたらした情報流通スピードの高速化、社会変化スピードの速さ、多種多様なプレーヤーの相互関係から生まれる複雑さに、過去のやり方で対応しようとしても無理である。それを痛切に学んだのがこの10年ではなかったか。
もはや10年前の前提に戻ることはできない。それは当たり前の現実である。しかし、学んでない人々、懲りない人々は、未だに昔のやり方・考え方を持ち出すことがある。
とコメントした上で総務省の最近の施策を痛烈に批判されている。
具体的には携帯市場に対する介入、一般大衆薬のネット販売規制などについてだ!
直近の日本の携帯ビジネスはひところの元気さを失い、バルセロナのMobile World Congress 2009では日本の携帯関連企業はほとんど目立たぬ存在に追いやられてしまったという。
端末はノキア、アップル、その他のアジア企業に席巻され、OSはアップル、グーグル等に牛耳られ、唯一戦えそうなコンテンツでもトンチンカンにお役人が介入するから停滞気味。唯一世界のマーケットで競争力を保有していた携帯ビジネスを殺してしまった。
そして、ネットの薬販売規制で更なる官製不況をつくりだそうとしている。ましてや、いまさら郵政民営化を見直し論を持ち出し、時代を逆行させようとするへんてこりんな大臣も困ったものだ。
IT革命の本質をとらえ、役人を頼りにせず、場合によっては日本国に見切りをつけて、柔軟かつスピーディーにビジネスを展開していかねば楽しいビジネスはできないかもしれないですね!
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